「平成の怪物」が最後のマウンドに上がる。西武松坂大輔投手(41)が19日、日本ハム戦(メットライフドーム)で引退試合の先発に臨む。

対戦相手の日本ハムも、松坂の現役ラスト登板に最大限の敬意を払う。栗山英樹監督は楽天戦の試合前に、19日西武戦は「コンちゃん(近藤)を1番にする」と明言した。チームにとって最高の打者であり、今夏の東京オリンピック(五輪)で侍ジャパンの一員として金メダルを獲得した近藤健介外野手は、松坂の横浜高の後輩でもある。「うちの選手で縁があって最大限に」と、最高の舞台を用意する。近藤は松坂の引退が発表された7月に「横浜高校と言ったら松坂さん。ずっと追っていた先輩です」と話していた。松坂が中日に在籍していた18年に球宴で初対戦して中前打。昨季は3月の練習試合で対戦して四球と右前適時打を放った。対戦成績は2打数2安打だが、公式戦では今回が最初で最後の対戦。大先輩の雄姿を目に焼き付ける。