阪神中野拓夢内野手が9回、先頭で安打を放ち、最後まで勝利へのチャンスメークした。

「自分が出塁することでチームの雰囲気も変わるんじゃないかという思いもあったので、何とか必死に食らいついていきました」。ヤクルト守護神マクガフの5球目、153キロ直球をコンパクトにライナーで中前へはじき返した。続く近本が初球で犠打を決め、1死二塁。4番マルテにつなぎ、球場の雰囲気は一変。一気に押せ押せムードとなった。

6回にも中前安打を放ち今季33度目のマルチ安打。今季通算125安打で阪神新人歴代5位の赤星にあと3本に迫った。21日の中日先発柳に対しても今季4打数2安打、打率5割と苦手ではない。「負けられない試合が続くので、積極的に走攻守で攻めていきたい」。10月は打率3割1分1厘(61打数19安打)と好調なバットで、最後まであきらめず全力プレーを続ける。