ソフトバンク東浜巨投手(31)が、23日の楽天戦(楽天生命パーク)で背水のマウンドに上がる。

残り3試合全勝が逆転でのCS進出条件。今季最後の3連戦初戦を翌日に控え「ここまできたらやるしかない。その一言だけです」と腹をくくった。

21日の日本ハム戦は長谷川勇也外野手の引退試合が行われた。36歳の打撃職人は、現役最後の打席で魂のヘッドスライディング。東浜もその闘志を目に焼き付けた。「ハセ(長谷川)さんが準備している姿というのはずっと見てきました。どういう状況になっても変わらず準備をする姿勢は見習わないといけない」。いつもグラウンドには一番乗り。練習でウエートトレーニング室に入れば、すでに長谷川が汗を流している姿を何度も見てきた。「試合でいいパフォーマンスを出すための後悔しない準備は、(自分が)入団してきた時から変わらない。僕らは見習わないと」。東浜もこの日はペイペイドームの投手練習に参加し、キャッチボールや短距離ダッシュと入念に最終調整を行った。中10日の先発でも「しっかり準備はしてきました」と、万全だ。

ここまで4勝3敗で防御率は3・70。17年に16勝で最多勝を獲得した右腕にとっては、もどかしい数字が並ぶ。「1人1人確実に打ち取っていく作業の積み重ね。そのためには各回の先頭バッター。基本的ですけど確実にいきたい」。原点回帰でCS出場への望みをつなぐ。【只松憲】