巨人が今季最終戦を勝利で飾れず、3年ぶりのシーズン負け越しに沈んだ。先発戸郷が3回まで完全投球だったが4回に突然乱れ、6失点でKO。主将の坂本は16日に右手首付近に死球を受けたこともあって欠場したが、打線は6回に広岡の5号3ランなどで4得点。2点差まで迫ったが、序盤の大量失点が痛すぎた。

今季は61勝62敗20分けの3位でリーグ戦は終了した。11月6日開幕のクライマックスシリーズ(CS)のファーストステージで、セ・リーグの2位チームと対戦する。

試合後、原辰徳監督(63)の主な一問一答は以下の通り。

-打線は追い上げたが敗戦。試合を振り返って

「戸郷が同じような感じでね。セットポジションになって、もろくも、ビッグイニングをつくられるというね。やっぱり修正していかないと、チームから信頼を得なきゃいけないよね。それまでは完璧なのに、セットポジションになったというところでね。対応、練習というのをしているのか、生きた練習をしているのかというところかな」

-勝てば自身初の2ケタ10勝目だった

「2ケタ投手というのは簡単には生まれないということじゃないでしょうか。昨年だって同じようなもん(9勝)だな。やっぱり彼はまだまだ、無限とは言わないにしても可能性を秘めた選手なので、あえて成長してほしいという中で、厳しい目で我々は接しなきゃいけない。このままで終わるような形にしないようにね」

-CSに向けて野手は状態が上がってきた

「そうですね。今日は勇人(坂本)がやっぱりなかなか出られる状況じゃなかったので、頑張っていた。しかし時間がありますので、ペナントレースに関しては終わってから反省と言うね。ただ、やっぱりこういう成績になったというのは、原因というのはしっかりあると思いますね。そこをあえて皆さんの前では言わないでね」

-大竹が引退登板

「寛ちゃんらしい、見事な全てシュート、伝家の宝刀だったしね、そこは良かったと思いますね。いい舞台を我々もつくってあげたくて、投げられる状況じゃなかったかもしれないけど、でも全力で投げた姿というのは寛ちゃんらしいなというね、しかも陽でね。あのプレースタイルというのは私の記憶の中に非常にありますね。残る投手です」