巨人が6日に行われた阪神とのファーストステージ初戦に勝利を収めた。先発菅野が7回無失点と好投し、完封リレー。一方で、安打1本や1つ1つのプレーでも虎党の盛り上がりは、巨人が点を取ったときと比べても桁違いだった。完全アウェーの甲子園をどう捉えているのか。勝てば同ステージ突破が決まる第2戦を現地で応援する巨人ファンに聞いた。

大阪在住の大学生マナさんは、中学2年から親の影響で巨人ファンになった。今季は甲子園開催の巨人戦は全試合観戦。「最初は周りの阪神ファンの目線が気になって怖かったです。でももう慣れました(笑い)。なんとも思わないです」ともはや日常になった。

横浜から夜行バスで訪れた40代の坂本ファンの男性は「甲子園でプロ野球を観るのは初めて。マツダスタジアムや横浜はあるんですけど。ちょっと怖さはありますね…」と苦笑い。周りの阪神ファンの目を気にしながらも、心の中で応援する。人数は関係ない。

「推し活」を貫くファンもいる。2戦続けて欠場が決まった岡本和を推す大学生のモコさんは「ギャップがたまらなく好きです。結婚したかったくらい(笑い)。(出場は)無理しないで欲しい気持ちはありますけど、本当は観たいです」と目を輝かせた。東京から応援に訪れた諸橋泰成さん(26)は中島の西武時代からのファン。中島の4万4000円のプロコレクションユニホームを着用して応援する。「昨日は良いところで打ったので、今日も頑張って欲しいですね」。完全アウェーでも、甲子園がタテジマ一色に見えても、気持ちは変わらない。巨人を応援するファンが確かにそこに居た。【小早川宗一郎】