10月、11月度の「大樹生命月間MVP賞」が9日発表され、パリーグ野手部門は日本ハム近藤健介外野手(28)が初受賞した。チームでは2019年3月、4月度の有原航平(29=レンジャーズ)以来2年半ぶりの受賞となった。

近藤は10月の月間打率がリーグ2位の3割5分1厘、27安打と出塁率4割2分2厘はリーグトップだった。この日、鎌ケ谷の球団事務所で会見に臨み「縁のない賞だと思っていたのでうれしいです」と笑顔で喜んだ。

今季は開幕から打撃不振に陥るも、最後に近藤らしさを見せた。それでも前半のブレーキが響き、打率は2割9分8厘と4年ぶりに3割を下回った。あと1本打っていればという結果となり「投げやりになってしまった打席もあったので、1打席の重み痛感しました」と振り返った。それでも「逆に1打席の大切さを改めて知るいい機会になったので、今後に生かしたい」と前を向いた。

来季に向けて、沖縄・国頭では新庄ビッグボスの指導がスタート。選手会長も務める近藤は「チームのことを聞かれる立場だと思いますし、いいコミュニケーションをとっていきたい」と話した。パフォーマンスも「盛り上げていくことは大事なので何でもやります」と意気込んだ。天井からの登場も「高いところは大丈夫。僕が降りても(杉谷)拳士さんとかほど盛り上がらないと思いますけどね」と謙遜しながら話した。ビッグボスは全選手横一線でのスタートを明言している。近藤は「毎年そのつもりでやっているので、変わらず頑張るだけです」と力強く話した。【小林憲治】