甲子園で秋季練習を行う阪神が14日、ユニークなノックを選手たちに浴びせ、守備力向上を図った。

この日から始まった秋季練習第2クールは、課題の守備練習に重点を置く。井上一樹ヘッドコーチ(50)は「頭の日はメイン球場では守備だけをやる。バッティングは中(室内)でやる」と話しており、甲子園のメイングラウンドでは打撃練習を行わない方針だ。

通常のノックに加え、内野手陣はファウルゾーンで「けんけん」のように片足を上げて前進しながらノックを受けたり、グラウンドを走って縦断しながら外野へのノックを捕球するなど、バリエーションに富んだ練習を行った。

外野手陣もラダーで細かくステップを踏んだ後に捕球したり、ポール間を走りながらノックを受けるなど、さまざまな形でボールを捕り続けた。

阪神は今年のレギュラーシーズンで86失策を喫し、4年連続12球団ワーストとなった。そのうち、本拠地である甲子園では44失策。来季こそリーグ優勝を成し遂げるために、守備を徹底的に鍛え直す。