1年遅れで来季ローテ入りへ猛アピール! 昨年6月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた巨人山崎伊織投手(23)が20日、川崎市のジャイアンツ球場で1カ所打撃に登板した。今季はリハビリに費やしたため実戦登板はなく、打者への投球は3度目。バックネット裏で見守る原監督の前で、菊田、育成の加藤廉を相手に17球を投げ込んだ。

ゆったりしたワインドアップのフォームから、球威と制球力を披露した。最速は148キロを記録し、バットを2本粉砕。2種のスライダーにシュートとフォークを投げ、17球中ボール球は5球。計5打席で安打性の当たりは許さず「違和感もないし、しっかり投げ切れた。肘も全然痛くない。1歩1歩進んでいる」と一定の手応えを口にした。

昨年、ドラフト2位で東海大から入団した本格派右腕。実戦登板は2年以上離れており、8日に初めて打者への投球を再開した。原監督は「(先発ローテーション候補に)なってほしいね。カウント負けした時のアウトロー真っすぐの精度を上げれば、一流の投手になる可能性を持っている」と、大学の後輩でもある右腕を評価。背番号「19」を背負う期待の星が、着実に階段を上っている。【小早川宗一郎】

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