関西5連盟第1代表の佛教大(京滋大学)は、投打がかみ合い初戦を突破。12年ぶりに神宮で勝利を挙げた。

秋季リーグ最優秀投手の木村光投手(3年=奈良大付)が先発した。序盤3回はパーフェクト。4回の先頭に初安打を許したが、好フィールディングで送りバントによる二塁進塁を阻止。その後も危なげない投球で三塁を踏ませず。8回を投げ、2安打11奪三振無失点で勝利に導いた。「持ち味の真っすぐがあまり良くなくて、その代わりにスライダーがコントロールできていたので、その面でしっかり試合をつくれた」。決め球の半数以上にスライダーを使い、三振を奪った。

打線も初回に連続四球と犠打で1死二、三塁の好機を演出。直後にセーフティースクイズで先制点を奪うなど2得点。5回には1死一、二塁から2番田中颯翔内野手(3年=天理)が右翼線に2点適時三塁打。「後ろにつなぐことだけを考えて、積極的にいけた」と初球の内角直球を引っ張って放ってリードを広げ、木村を援護した。

田原完行監督(61)も「安打数を見てもらったら、わかりますが、たまたまうちに有利な展開で、いいように転んだ」と安打数は相手と同じ3本だったが、効率的に得点を挙げて勝利に結びつけたことを強調。木村に関しては「本人としては好調な状態ではなかったが、そういう状態でもいかに抑えていくか。キャッチャーと2人で考えながらクリアできた」とたたえた。

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