3年ぶり38回目の都市対抗出場となった西濃運輸(大垣市)は終盤に突き放されて初戦敗退となった。

西濃運輸先発の船迫大雅投手(25)は力投を見せた。3回にソロ本塁打で先制点を献上したが、連打は許さず。4回2死二塁から2球目を投じた後に右足ふくらはぎをつって、一度ベンチ裏に下がったが再びマウンドに上がり、三振に仕留めた。5回を3安打8奪三振1失点に「5回でマウンドを降りてしまったのが自分の力不足。下半身や柔軟性がまだまだ。課題はたくさん見つかったので来年に生かしていければ」と収穫のマウンドとなった。

打線は4回1死から原田大輔外野手(26)が投前へのセーフティーバントでチーム初安打。続く伊礼翼内野手(31)の初球でエンドランを仕掛けた。打球は左翼線への二塁打となり、一塁走者の原田が一気に生還。王子からの補強選手として出場した伊礼は「真っすぐに振りまけないように食らいついていきました」と144キロに振りまけなかった。試合後に「来年は自分のチームで出れたら」と目標を話した。

1-1で試合は進んだが7回に4失点を喫してリードを奪われると、8回に反撃するも追いつくことができず敗れた。林教雄監督(71)は「船迫はアクシデントで5回で終わったが、よく頑張ってくれました」と先発の船迫をねぎらった。ただ、試合には敗れ、「東京ドームで1勝するのは本当に難しい。粘れましたけど、勝たないといけない。非常に悔しいですね」と肩を落とした。