中日又吉克樹投手(31)が29日、FA権利行使の申請手続きを行ったことを表明した。

ナゴヤ球場で対応した同投手は「独立リーグ出身初の宣言はしたいという気持ちはずっとあった。立浪監督には残って欲しいと言っていただき、その上で選手の権利なのでと認めていただけたので感謝しています」と説明。「移籍するにしろ残るにしろ、どこでいい恩返しができるか。独立リーグに夢を与える意味でもいろいろな条件提示を聞いて判断したい」と今後、他球団からのオファーがあれば交渉の席につき、条件などを総合的に判断した上で結論を出す意向を示した。

同投手によると中日とは2度、交渉を行った上で今季獲得したFA権利の行使にいたったという。中日側は宣言残留も容認する方針で、今後の交渉の行方を静観する見込みだ。

又吉は四国IL・香川から13年ドラフト2位で入団。今季は66試合に登板し、セットアッパー、抑えとフル回転。防御率1・28をマークし、12球団防御率1位の竜投を支えた。新人の14年から3年連続60試合登板するなどスタミナ面も武器で、今季までの8年で通算400試合に登板。41勝26敗10セーブ143ホールド、防御率2・86の成績を残している。年俸はBランクとされており、移籍する場合は金銭、人的補償が発生する。