DeNA森敬斗内野手(19)が、史上最年少の盗塁王獲得を誓った。

5日、川崎市の百合ケ丘小で日本プロ野球選手会による野球・ソフトボール体験会サポートプロジェクトに参加。来季の目標盗塁数に「30は目指したい。今年セ・リーグ(最多)が30なので。目指さないと上には行かれない。狙いたい」と話した。今季のセ盗塁王は阪神中野。森は今季20安打で4盗塁を決めており、レギュラー奪取となれば盗塁の機会は増え、十分に初タイトルが狙えそうだ。

来季から盗塁王4度の石井琢朗野手総合コーチが就任する。既に秋季トレーニングではマンツーマン指導を受けるなど、通算358盗塁の神髄を存分に吸収できる環境だ。森はまだ19歳で、来季に20歳で盗塁王を獲得すると、プロ野球最年少盗塁王にもなる。

秘策はある。データ分析だ。今季は途中から1軍に上がったこともあり「データ、動画を見ることが少なかった。自信を持ってスタートできなかった」。グリーンライトでも、1歩を踏み出せないことが多かった。オフの期間に他球団の投手データを頭にたたき込み、来季に備えるつもりだ。

野球教室では、来季の優勝を宣言した。「僕らが活躍して優勝すれば勇気を与えられると思う。これから頑張りたい」。優勝に盗塁王も加われば、知名度は加速的に上がりそうだ。【斎藤直樹】