19年覇者のJFE東日本(千葉市)が、日本選手権覇者の大阪ガス(大阪市)を下し、8強入りを決めた。

1点を争う投手戦。体を張ってもぎ取った1点が試合を決めた。7回1死満塁。8番の山田和哉内野手(23=白鴎大)が押し出し死球を選び、先制。144キロを左肘のエルボーガードに食らった山田和だったが、すかさず元気にガッツポーズをみせた。決勝点となった死球を「なんとか次につなごうと心掛けていました。エルボーに当たったので、痛みはありませんでした」と笑顔だった。

打席に入るまでの成績は6打数1安打。予選も1割台の打率。それでも落合成紀監督(39)の頭に“代打”の考えはなかった。「野球に取り組む姿勢が素晴らしいんです。それをブレずに続けてくれていたので、信じて送り出しました」と落ち着いた口調で話した。

次戦は7日。4強入りを懸けてNTT東日本(東京都)と対戦する。