社会人野球のロキテクノ富山は7日、元西武、ソフトバンク、楽天、ロッテの細川亨氏(41)がバッテリーコーチ兼ディフェンス担当として入団すると発表した。背番号は81。細川氏は現役時、球界を代表する捕手として活躍。20年限りで引退し、今季は九州アジアリーグの火の国(熊本)で監督を務めていた。

ロキテクノ富山は元阪神などの藤田太陽監督(42)が指揮を執り、都市対抗出場を目指して着実に強化する。今秋は第1次予選で伏木海陸運送を撃破して第2次予選北信越大会に進出したが惜しくも全国出場を逃していた。同監督が西武時代の同僚で同学年の細川氏に「富山で一緒に全国を目指さないか」と声を掛けたことがキッカケになった。NPB通算1428試合に出場し、08年と11年にベストナインとゴールデングラブ賞に輝いた細川氏が加わり、さらにチーム力を高める。

細川氏は「(藤田監督と)よく知っている間柄だし、富山で一緒に社会人野球の世界で心機一転、頑張りたい。プロであってもアマチュアであっても関係ない。これまで経験してきた配球論やバッテリーの育成方法をこのチームにしっかり浸透させ、全国大会出場だけではなく、全国に通用する常勝チームに成長させたい」とコメントした。

藤田監督も「トーナメント戦の勝敗はバッテリーの質がカギを握るので、細川氏の捕手としての経験は必ず私たちの課題を克服してくれると確信しています。私は、細川氏と一緒に全国常勝チームとなるため北信越随一の投手王国を築き、日本一の夢をつかみ取ります」と期待した。