西武多和田真三郎投手(28)が12球団合同トライアウトに参加し、打者3人との対戦で1四球無安打に抑えた。

【詳細】33人が参加 2021プロ野球12球団合同トライアウト>

19年シーズン中に自律神経失調症でチームを離れ、今季は育成選手で契約。ここ2年は1軍での登板はなかったが、最速146キロをマークし、現役続行をアピールした。多和田は「だいぶ元通りに戻ってきているんで、まだ100ではないですけど、もっともっといいボールをアピールしたい」と振り返った。

スタンドでは家族が見守った。元同僚で、沖縄の同郷であり富士大の先輩でもある山川穂高内野手もかけつけた。「子どもの方も大きくなって、認識もしてきているので、もう1回自分が野球をしているところを見せたいなと言う気持ちで投げてました」。戦力外を受けた後は球団施設を借りたり、知人に手伝ってもらっていたという。

18年はリーグ最多勝で優勝に貢献した右腕。「高めに浮いていましたけど、真っすぐで押せるという感じもしました」。四球のあとは二ゴロと左飛に打ち取り「全部押しているというか、刺しているんで、これから投げていけば、もっと球速や切れも出てくるのでそういった意味では手ごたえは感じました。奥さんだったり、家族だったり、もっと自分が頑張っていい思いさせたいというか、もっと頑張りたいという気持ちであります」と、NPBからの吉報を待つ。

全球は以下の通り。

◆打者:元DeNA松尾大河

1球目 144キロの直球はボール

2球目 143キロの直球はボール

3球目 145キロの直球はボール

4球目 143キロの直球はボール

◆打者:元楽天片山博視

1球目 123キロのスライダーでストライク

2球目 146キロの直球でファウル

3球目 132キロのフォークはボール

4球目 145キロの直球で二ゴロ

◆打者:中日武田健吾

1球目 123キロのスライダーはボール

2球目 142キロの直球はファウル

3球目 124キロのスライダーはボール

4球目 143キロの直球は左飛