DeNA飯塚悟史投手(25)が、右肘手術からの復活をアピールした。「戦力外通告を受けてから約2カ月間、しっかり練習して無事トライアウトで投げられて、ホッとした。ある意味すがすがしい」と振り返った。

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シート打撃形式で登板。先頭の元楽天の中村和希外野手に3球目を左前打、同フェルナンド外野手に初球を右前打された。「カウントを整えることができずに早めに打たれてしまった。見せるボールを見せられずに2人終わってしまった」と話した。

慌てなかった。3人目の中日武田健吾外野手からは、内角球でファウルを打たせてカウントを稼ぐと、1ボール2ストライクから内角高めに落とすフォークで見逃し三振を奪った。「インコースのツーシームとフォークボールという今回投げたいボールを投げられた。(決め球は)本当はストライクからボールで空振りを狙いにいったのですが、打者の頭にないボールになったので、結果的によかった」。持ち球をアピールできた。

8月に右肘のクリーニング手術を受け、10月に戦力外通告を受けた。その後も、横須賀市の球団施設で行われた秋季トレーニングで打撃投手として登板するなど、打者との対戦感覚を磨いてきた。「球団のご厚意で打撃投手をやらせてもらったり、サポートを最後までしていただいた。手術してからここまでしっかり投げられるようになったことは大きい。しっかり調整できた」と感謝した。

直球の最速は144キロで、カットボールと得意のフォークボールも披露した。今後については「まずはNPBから声をかけてもらうことを目標にしてきましたので、待ちたいと思います」と話した。【斎藤直樹】