日本ハムのエース上沢直之投手(27)が8日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、6500万増の1億5000万円でサインした。初の大台超えとなり「プロ野球選手になってからずっと夢見ていた。10年かかってしまったけど、ようやく達成出来てよかった」と喜んだ。

今季は160回1/3を投げ自己最多の12勝、防御率2・81の成績を残した。「規定投球回を投げて防御率2点台っていうのは、個人的に大事にしていたので良かった」と振り返った。

それでも自己評価は80点。「最初の方で良くない投球が続いたり、もう少しイニングも投げられたと思う」と厳しめに採点した。「長いイニングを投げられるように、ケガをしない体作りだったり、投球フォームの無駄な力みなどを見直す作業をしていきたい」とオフ期間も万全の準備をして来季に備える。

来季から指揮を執る新庄BIGBOSSについては「突拍子もないことを言うと思われがちですけど、話を聞くと的を射てるというか、なるほどと思うことが多い。監督が変わるのは初めての経験だけどビッグボスが、かじをとりやすいような選手になりたい」と意気込んだ。

オープン戦の初戦で上沢に監督を任せることも公表しており「オーダーだけなのか、試合終了までやるのか分かりませんけど、どういうオーダーを組めば勝ちやすいとか、チームのことを深く知ろうとする。これまで意識してこなかったことまで考えるのは、いい機会だと思った」と前向きに話した。来季は「今年以上の成績を目指す。自分でコントロールできる防御率、イニングは特に意識していきたい」とさらなる飛躍を誓った。(金額は推定)