広島森下暢仁投手(24)が9日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、3200万円アップの7500万円でサインした。右腕は「しっかりと評価してもらえたと思う。試合をつくることを1年間通してできたので、そういうところを一番評価してもらいました」と納得の表情だった。

昨季新人王を獲得して迎えた2年目は、前半戦で6勝を挙げ、東京五輪では侍ジャパンに選出され、米国との決勝戦では先発で5回無失点と快投し、金メダル獲得に大きく貢献した。後半戦は8試合連続で勝ち星を挙げられず苦しんだが、結果的に8勝7敗、防御率2・98の成績を残した。

2年連続の2桁勝利は逃したものの、24試合中で19試合のクオリティースタート(QS、6回以上自責3以下)を達成し、抜群の安定感をみせた。

来季へ向け「チームとしては優勝争いを自分が入ってきてできていないので、優勝争いしてやっぱり日本一を目指してやりたい」。個人のタイトルについては「投手をやっている以上、防御率のタイトルは投手としての評価が一番高いところだと思う。しっかりと試合をつくって防御率のタイトルを取れたらいいなと思っています」と目をギラつかせた。(金額は推定)