14年ぶりに古巣復帰したDeNA石井琢朗野手総合コーチ(51)が、森敬斗内野手に宿題を与えた。遊撃手としてのびしろ豊かな19歳。「基礎をおろそかにしてもらいたくない。今はその段階。ポテンシャルはすごくいいものを持っているので、それに見合った土台づくりを今のうちからしておかないと」と、基礎固めの重要性を説いた。

秋季トレーニングはマンツーマンで張り付いた。「みんな打つことは好きなので黙っていても打つ。ノックも受けると思うけど、準備段階での体の動かし方もそうですし、基礎となる部分をしっかりやってもらいたいなと思います」。守備ではボールへの入り方から、手取り足取り指導した。

森は2年目の今季44試合に出場し、夏場と終盤は遊撃で先発。契約更改では来季、開幕スタメンからのレギュラー奪取を目標に掲げた。同コーチは「チームの方針なので分からないですけど、本当にスタメンに名を連ねるにはもっともっと、やらないといけないことはたくさんある」。ベテラン大和もFA権を行使して残留し、新たに2年契約を結んだ。正遊撃手へ越えるべき壁はまだある。「サポートできるところはしていきたい」と、焦らずに地固めを求めていく。