巨人が“変幻自在ローテーション”でV奪還を狙う。

今オフに米大リーグ、マリナーズFAのマット・アンドリース投手(32)を獲得。原辰徳監督(63)は先発で起用する方針で「非常にきめの細かい投手。今は本当の意味でローテーションを守れる投手は何人かしかいない。大きなチャンスはある」と期待。来季のローテ編成は「基本は6人ですよ。今年は6人の投手がいなかった」としたうえで「柱の4本はしっかり作りたい。厳選された人は中5日くらいで回ってもらいたい」との考えを示した。

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今季の課題と収穫を生かす。先発6番手が定まらず、9月以降は菅野、山口、高橋、メルセデス、戸郷を中4、5日で回したが、機能せずに失速。原監督は「結果はともかくすごくよかったと思う。中5日は僕は理想だと思う。疲れたとか一言も言わない。力のある人たちはそっち(中5日)の方が正しい」と手応えを得た。週6試合を5人で回すことで登板日がずれていくメリットにも着目した。

来季は中5日も想定した変則6枚ローテ構想を描く。今季の5投手にアンドリースを加えた6人を軸に、中5日でも力を出せる強固な“4本柱”を厳選。漏れた投手と若手で残り2枠を競わせ、底上げを図る。

ドラフト1位大勢投手(22=関西国際大)同2位山田龍聖投手(21=JR東日本)同3位赤星優志投手(22=日大)の即戦力ルーキーに、右肘のトミー・ジョン手術あけの2年目山崎らが“チャンス枠”の候補に挙がる。「5人目、6人目に経験のない人がいれば理想的な気はする。極端に言うと1回抹消しようかということもできる。多少時間的な余裕を持たせながらね。まだ若い人が臨機応変に」。変幻自在にタクトを振り、タフな先発陣をつくる。【浜本卓也】