日本ハムは21日、北海道・北広島市内で23年春に開業予定の「エスコンフィールド北海道」の左翼スタンドにタワー型特別エリア「TOWER 11」(タワー・イレブン)を建設すると発表した。

世界初の球場内天然温泉・サウナ施設、宿泊施設を完備し、名称は背番号11だった球団OBのダルビッシュ有投手(35)と大谷翔平投手(27)に敬意を表して命名された。この日、都内でイベントに参加した新庄剛志監督(49)が最初に采配を振る可能性が高い、世界に類を見ないボールパークは、2大レジェンドとともに歴史を刻む。

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日本ハムOBのダルビッシュ&大谷が、古巣の新本拠地「エスコンフィールド北海道」を盛り上げる。新球場の左翼スタンドには世界初の球場内天然温泉・サウナ施設や宿泊施設が完備された、ランドマークとなるタワー型特別エリアが建設される。名称は「TOWER 11」(タワー・イレブン)に決定。由来はもちろん、2人が背負っていた番号から命名された。

新機軸の球場内施設のコンセプトは「既成概念の打破、革新性、先進性」。これを体現し続けているのがダルビッシュと大谷で、球団も敬意を表して施設名に両選手の共通項である背番号の「11」を採用した。

両選手は球団を通じて期待のコメントを発表した。

ダルビッシュ 「TOWER 11」はファイターズファン、ファイターズ、関係者の方々、特に過去にファイターズの11番をつけて戦ってきてくださった先輩方とともに、つくり上げたものだと思っています。新球場では、また一からファイターズとファイターズファンが一緒になって素晴らしい歴史をつくっていってほしいです。

大谷 思い出の背番号とともに「TOWER 11」という形で北海道日本ハムファイターズの歴史の1ページに名前が刻まれることをうれしく思います。新球場とともにファイターズのさらなる躍進を心より願っています。

5階建ての「TOWER 11」は4階に温浴施設、5階に宿泊施設ができる予定で通年営業の見通し。ダル&大谷の背番号11パワーも注入して、新球場は23年春から歴史を刻み始める。

<MLB球場のアトラクション>

◆ヤンキースタジアムのモニュメントパーク ヤンキースの本拠地球場センターフェンスの奥には、偉大なOB選手の記念品などが展示されている博物館と公園があり、試合前に多くのファンが訪れる。

◆チェースフィールドのプール ダイヤモンドバックスの本拠地球場には右翼側フェンスの奥にスイミングプールのある観戦スペースがある。泳いだり水遊びをしながら試合を見ていると、ホームランボールがプールに飛び込んでくることも。

◆トロピカーナフィールドのタッチタンク レイズの本拠地には右中間フェンスの奥に巨大な水槽が設置され、レイ(エイ)が泳いでいる。エイに触れることもでき、球場を訪れた子どもたちに人気。

◆ロジャーズセンターの球場一体型ホテル ブルージェイズの本拠地である同球場は、外野の一部がホテルと一体化。客室から試合を観戦することができる。

◆ペトコパークの芝生席 パドレスの本拠地であるここは外野フェンスの奥が芝生の広場になっている。椅子や敷物を持参して好きな場所に自由に座って観戦したり、お弁当を持参してピクニックをしたりすることもできる。