ロッテの契約更改が24日、終了した。ZOZOマリンでこの日、大トリで契約更改交渉に臨んだ中村奨吾内野手(29)が来季契約を結び、保留者ゼロで全選手が一発サインとなった。

ロッテは今オフの契約更改交渉に関して、プロ野球選手会から抗議を受けていた。多数の選手から、下交渉で担当者から「一律25%ダウンからスタートする」との趣旨の説明をされたと報告を受けたプロ野球選手会が11月26日に球団へ抗議文を送付していた。

球団は6日に「12月3日に選手会へご説明した通り、球団として一律25%ダウンという方針は一切とっていません。査定担当者の説明が不十分で一部の選手の理解を得られなかったことは真摯(しんし)に受け止め、再度丁寧に説明を行っている状況です。当球団の選手としっかり話を行い、納得してもらった上で契約更改を行います」とコメント。同日に大阪で選手会総会に出席した球団選手会長の益田直也投手(32)は「球団の査定担当から誤解を招く発言があった(と説明された)」とし、「去年はコロナがすごかったので、どうなるか分からないけど、そういうことはしないけど、もしかしたらそうなるかもということでした。選手会として納得? そうですね」と話していた。

その後、8日から契約更改がスタートし、誰ひとり保留した選手はおらず、全体的な総年俸も上がった。全選手と契約更改交渉を終えた松本尚樹球団本部長(51)は「今年もチームの成績は2位で最後まで優勝争いをしてくれた。基本的には、選手はよくやってくれた。去年も2位だったが、今年の2位と違う。141試合まで優勝争いをしたという評価がある。CSは最後負けたが、ファーストステージで勝ち抜いたのも加味している」と話した。