沢村賞に輝いたオリックス山本由伸投手が、地元の岡山県庁で「岡山県民栄誉賞」を授与された。今夏の東京オリンピック(五輪)で金メダル獲得に貢献したことなどが評価されての受賞に「とにかく楽しんで野球ができているのが1番。岡山県民のみなさんに、勇気や感動を与えられたら」と笑顔を見せた。

日本中が注目する大車輪の活躍に、伊原木隆太岡山県知事は「20年後に『佐藤由伸』や『田中由伸』が出てきてもおかしくないぐらいの活躍」と、生まれた子に由伸と名付ける家庭も増えるのではないかと投げかけた。

影響力は計り知れず、今年1月の初詣の帰り道に立ち寄った岡山・倉敷市の「鷲羽山ハイランド」のバンジージャンプが“聖地”になりつつあり「新年に殺到するのではないか」と県議会で話題に上がっている。山本は8月以来の地元凱旋(がいせん)で「やっぱり帰ってくるとうれしい気持ちになる」と、ふるさとの空気に安堵(あんど)の表情を浮かべた。