ヤクルト塩見泰隆外野手が「コシヒカリ」のように粘り強く味のある、粒の立った打者となることを誓った。25日、同学年の山崎と新潟・燕市で開催された野球教室に参加。同市とは「つばめ」つながりで10年から交流しており、小学生約100人に約2時間半指導。名物のブランド米のような存在感を示していく決意を示した。

今季は後半戦初戦のDeNA戦で新潟を訪問。「米がうまかった。マジで全然違った。粘りもあって、香りもあって、米が立ってるんですよ」と振り返る。今季は140試合に出場し、打率2割7分8厘、14本塁打、59打点でベストナインを獲得したが、三振数156はリーグワースト2位。三振数の減少が課題と自覚するだけに「米を食べて粘りのある打撃を」と粘り強さを発揮していく構えだ。

また刃物生産や洋食器など「ものづくりのまち」「職人のまち」としても知られる同市。今季リーグトップの7三塁打をマークした塩見は「じゃあ『三塁打職人』でいきましょう」と乗り気。粘り強い打撃で三振数が減れば、安打数増加にもつながる。「コシヒカリ」のように、粘り強く味わい深く、連覇に貢献していく。【鈴木正章】