DeNA京山将弥投手(23)が投打で「230」を目指す。今季は10月17日のヤクルト戦(横浜)で高卒5年目、通算68打席目でプロ初安打をマークした。普段はひょうひょうとしている右腕だが、これはさすがに「うれしかった」とぽつり。プロ通算打率は1分7厘だが、来季は「(打率)2割3分目指して頑張ります」と宣言した。

人知れず、試行錯誤を繰り返していた。これまで坂本勇人(巨人)のフォームをまねていたが「まねてたら打てないと分かった。もうまねないようにしてます」と我流に変更した。しかも、プロ初打席の「2日ぐらい前」に、「プロ野球投手による安打を放った最多連続年数」(24年連続安打)というギネス世界記録を持つ三浦大輔監督から「投げる瞬間ぐらいにバットを振り出せ」という助言を受け、初安打を記録していた。「どうやって打っている」と問われ「来た球を打っています」と答えたところ、金言を授かっていた。

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肝心の投球では今季、プロ入り最多の16試合に登板し、2勝7敗、防御率4・97だった。「しっかり自分の球をコントロールすれば抑えられるというのが分かった」。秋季トレーニングでは斎藤隆コーチから「体の使い方、筋肉の仕組みを知っておきなさい」と助言を受けた。来季に向けて「平均して頑張ります。防御率も2・3ぐらいで」と打率に引っ掛けて、目標を設定した。【斎藤直樹】