巨人戸郷翔征投手(21)率いる「TEAM TOGO」が5日、宮崎・延岡市内にある戸郷の母校・聖心ウルスラ学園のグラウンドで自主トレを公開した。同学年の戸田、横川に加え、2学年下で育成の笠島、元巨人で現BC群馬の山上信吾らがおそろいの「TEAM TOGO」パーカを着用して汗を流した。

キャッチボールやノックなどで2時間ほど汗を流すと、車を約15分走らせて延岡駅近くの今山大師に移動。137段の石段ダッシュを敢行し、下半身強化に取り組んだ。リーダー戸郷は「僕だけではチームは優勝できない。若い力も必要だと思う。僕もそうですけど、一緒に上がっていければ。みんな楽しく、時には厳しく、良い自主トレが送れていると思う」と21歳ながら、若手投手陣の底上げに一肌脱ぐ覚悟を示した。

3年間で19勝を挙げている戸郷を、プロ未勝利組が追う。20年に育成ドラフト7位で四国IL・徳島から入団し、昨季支配下契約を勝ち取った戸田は「同学年であれだけ1軍に出てる。自分にとってプラスになる部分はある。そういう部分で、行かせてくださいと言ってきました」。今オフに育成選手として再契約を結んだ横川も「戸郷自身の成績も尊敬できますし、投げることにおいて参考になる部分が多い。そういうことを含めてお願いしました」と飛躍への足がかりにする。【小早川宗一郎】