西武のドラフト4位羽田慎之介投手(18=八王子学園八王子)が6日、埼玉・所沢の若獅子寮に入寮した。

家から車でたったの15分。雪が降る中でも楽々、午後2時15分に出て、同30分に到着した。プロの門出とはいえ、その寮はあまりにも“ご近所”すぎて「正直、近すぎるので、あんまり環境が変わる感覚はない。思ったより実感が湧かない」とも。3日前にも本拠地メットライフドームや寮のお膝元、狭山不動寺に初詣に行ったばかり。生粋の獅子党で高校野球引退後も、ファンとして応援に来ていた。慣れ親しんだ場所だからこそ、リラックスした表情で寮に入った。

絵も持参。美術を専門とするクラスメートから、ドラフト指名直後にサプライズでもらったものだ。部屋に飾るつもり。「これで元気づけてもらえれば」と笑った。厳しいプロの世界を生き抜く中で落ち込んだ時、その絵を見てパワーをもらうつもりだ。

穏やかな表情の中にも覚悟がにじむ。「プロ野球生活が始まる。気を引き締めてやっていければ」。ライオンズジュニア出身で、191センチの素材型左腕は「まだまだ自分の力は足りないというのも分かっている。少しでも上のレベルでやっていけるように、とにかく練習を頑張っていきたい」と話した。生まれ育った所沢。その地元球団で、大きく大きく成長を遂げていく。