嵐を呼ぶBIGBOSS元年が、白銀の中で幕開けした。日本ハム新庄剛志監督(49)が6日、今年初の公の場に18年ぶりとなるスパイダーマン姿で登場した。大雪に見舞われた都内で行われた映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」(7日全国公開)の前夜祭スペシャルイベントに参加。滑りやすくなった足元も、悪天候を見据えていたかのように事前準備していた特製の地下足袋で難なくクリア。新年早々、得意の“勘ピューター”をさく裂させた。

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雪の六本木に、全身コスプレ姿の男が現れた。イベントの司会者が「これは一体、誰なんだ!?」と、あおる。顔はスパイダーマンのマスクで隠していた。「マスクを外していただいてもよろしいでしょうか?」と催促され、ゆっくりと素顔を見せた。「BIGBOSS、新庄剛志さんで~す!」。レッドカーペットが敷かれた急な階段の上で、白い雪に負けない白い歯を見せながら、まずは新年1発目のビッグボスポーズを決めた。

ゆっくりと階段を下りて、新庄監督がマイクを握った。注目の22年第一声だ。

新庄監督 今日のために、めちゃめちゃ鍛えてきたんですけど、これを着せられたということで…ちょっとショックです(笑い)。僕、ちっちゃい頃から仮面ライダーとキングコングとスパイダーマンに憧れて、今日ほんとに、この衣装が着られて幸せです。夢がかないました。

冗談を交えながら、いきなりBIGBOSSドリームを達成したことを明かした。ちなみに、クモの巣が張り巡らされたようなデザインのサングラスは1カ月前から発注。「3回、つくり直した」と、こだわった。全身スーツも「2回、採寸した」。足元は特注の足袋を履いていた。「俺のお父さんが植木屋をやっていたので、階段も急ってことで作ってきました」。雪の天候まで想定していたかは不明だが、足袋のおかげで滑ることなく階段を下りた。仕事始めのイベントでも、現役時代から大事にしている準備と“勘ピューター”が威力を発揮した。

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都内では4年ぶりの大雪警報が発表され、イベント開始時の午後6時には都心部で10センチもの積雪を観測した。極寒の中で約15分間の出演に「もうすぐ新人の練習を見に行かないといけないから。風邪ひいちゃう」と、かわいい選手たちのことも思い浮かべた。嵐を巻き起こす大注目の1年。BIGBOSSは期待通りに、ド派手にスタートした。【木下大輔】