オリックスのドラフト3位、福永奨捕手(22=国学院大)が、中嶋塾から開幕1軍を狙う。

9日は大阪・舞洲での新人合同自主トレに参加。ノックや室内での打撃練習で俊敏な動きを披露した即戦力候補は「監督が捕手出身で恵まれたチームに入れたのも何かの縁だと思う。(監督の)経験のお話や練習方法、取り組み方を教えていただきたいと思います」と教えを乞う。

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中嶋監督は強肩、リードを武器に46歳まで現役捕手を続けた。その姿を、福永はユーチューブの映像で確認。「勝たせる捕手というのが大事になってくる」とオリックスの95、96年の連覇を支えた捕手力に感銘を受けた。西武時代に松坂大輔とバッテリーを組んだ試合も見て「そういうものを拝見することが自分自身を成長させてくれるものになってくる」と刺激にする。

視野の広さ、投手との声のかけあい、ベンチでの振る舞いで、スカウト陣の心を捉えた。首脳陣の最終判断を待つが、春季宮崎キャンプはA班でスタートし、初日から現有戦力と競い合う形で力を試される可能性はある。21年の春秋東都を制した22歳の捕手が、伏見、若月、頓宮らとの競争に割って入る。【堀まどか】

◆福永奨(ふくなが・しょう)1999年(平11)7月28日生まれ、神奈川県出身。横浜で2年夏、3年夏に甲子園に出場し、国学院大4年時に同大学初の春秋東都大学リーグ制覇。高校、大学で主将を務めた。大学時代の目標の選手はヤクルト嶋。50メートル6秒2。遠投120メートル。二塁送球タイムは1秒8。175センチ、87キロ。右投げ右打ち。