日本ハム吉田輝星投手（20）が10日、“霊長類最強女子”にあやかり、大躍進を誓った。千葉・鎌ケ谷で自主トレを公開。今オフ中には、新幹線車内で女子レスリング個人戦で206連勝を記録した吉田沙保里さん（39）と遭遇。

同姓の一流アスリートとの初対面に「縁起がいい」とウキウキだ。12日には、21歳の誕生日を迎える。勝負の4年目へ向け、幸先の良いスタートを切った。

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偶然の出会いに、心が躍った。千葉・鎌ケ谷で自主トレを公開した日本ハム吉田が今オフ、移動中の新幹線車内で遭遇した“霊長類最強女子”こと、レスリング吉田沙保里さんとの初対面を喜んだ。「『日本ハムの吉田君だよね？　写真撮っていい？』って。（同じ吉田姓で）『一緒だね～』と言われて『は、はい！』みたいな」。思いがけない一流アスリートとの交流に「縁起がいいなって」。一緒に記念写真に納まり「頑張ってね」という激励を、ありがたく受け取った。

レスリング女子の吉田と言えば、現役時代に五輪3連覇をはじめ世界大会16連覇、個人戦206連勝を記録し、国民栄誉賞を手にした日本を代表するレジェンドだ。「全然（最強とか）そんな感じはなかった。体がごついとかもなく、チラ見しかしてなかったら、絶対に気が付かなかった」と、マット上とは別人の姿に驚きながらも「かしこまってしまいました。すごいアスリートの人と会えて良かったです」と、表情を緩めた。

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年末年始は秋田に帰省し、9日から鎌ケ谷で始動した。秋田では「三湖伝説」や児童文学で有名な八郎潟で「気を長くするためのメンタルトレーニング」という趣味の釣りに臨んだが「全面氷だらけ。釣りを始めた瞬間、吹雪になって、20分くらいでやめましたね」と苦笑い。

昨年12月からは、糖質を制限するケトジェニックダイエットに取り組んでいる。目標に設定した体脂肪率は「キャンプ終わりまでに達成出来ていたら、発表します。切れのある体をしっかり作って、シーズンに入れたら」。4年目の飛躍へ、先発ローテーション入りは絶対条件。強い心と肉体改造で“世代最強投手”へ駆け上がる。【中島宙恵】