阪神岩貞祐太投手(30)が16日、ソフトバンク、オリックスで活躍した九州アジアリーグ火の国の馬原孝浩監督兼GM補佐(40)と福岡県内のグラウンドで行っている合同自主トレを公開した。

この日は体幹トレーニングや12分間走などの強化メニューを経て、ブルペンで投球練習に取り組むなど約6時間汗を流した。

母校必由館(熊本)の先輩の馬原氏は、現役時代は守護神として通算182セーブを記録した救援のスペシャリスト。引退後は「柔道整復師」や「鍼灸(しんきゅう)師」の資格を取得するなど、体のメンテナンスやトレーニングの知識も豊富だ。昨年12月から師事しており、オンラインで取材に応じた左腕は「トレーニングと治療といろいろ含めて、肩の可動域や治療の面でも今までにないような軽さ、投げやすさを感じています」と手応えを口にした。

ソフトバンクにFA移籍した又吉の人的補償で中日に加入した岩崎や、ソフトバンク嘉弥真らも「馬原塾」に参加しており、経験豊富なリリーバーの技術、知識を吸収している。「今回タイガースで1人という環境でやって、いろんな刺激もありますし、本当に気づかされる点が多いなと思いながらやっています」。

リリーフ転向2年目の昨季は、シーズン中盤以降で2度の2軍落ちを経験。自己最多の46試合に登板するも、4勝0敗、12ホールド、防御率4・66と振るわなかった。「チームでは本当に優勝というところ。それしかないと思いますし、個人の目標は昨年の数字を全て上回るというところでやっていきたい」と巻き返しを誓った。