糖質ダウンで打率アップ! ソフトバンク甲斐拓也捕手(29)が16日、地元の大分市内で自主トレを公開。炭水化物を控え、大好物のコーラも我慢する食事制限に取り組んでいることを明かした。

昨年の秋季キャンプ。藤本監督から「甲斐は減量。ちょっと太りすぎやからね」と減量指令を出された。オフに増量する習慣を正すために「炭水化物はなるべく取らない。特に夜。オフはしっかり意識します」。米やパン、うどん、ケーキを控えるようになった。酒を飲まない甲斐にとって、夜のコーラは日課だった。でも「今はずっとお茶を飲んでます」。85キロだった体重の変化は明かさなかったものの「落ちましたし、今も継続してやってますよ」と成果は出たようだ。

動きにキレが出れば、バッティングにもつながる。この日は午後に約2時間みっちり打撃練習。右方向を意識した鋭い打球を披露した。今季掲げる目標は「キャリアハイ」。「今までの自分を超える。打率2割7分、2割8分を1つの設定にします」。自己最高は19年の2割6分。2割8分をクリアすれば、捕手としては十分な数字だ。

「今まで僕はこういった数字を言ってこなかったんですけど、今年に関しては設定を作ってやっていこうかなと」と、公言することで目標を明確にした。「去年の悔しさをぶつけたい。キャッチャーとしてリーグ優勝、日本一を求めて突き進んでいきたい」。扇の要が、今年はシュアな打撃で日本一奪回へ導く。【只松憲】