オリックスが昨秋の神戸での敗戦を、連覇への活力にする。95年の阪神・淡路大震災から27年の17日、フロント、首脳陣、自主トレ中の選手ら約90人が、大阪・舞洲で黙とう。95年当時、オリックスの正二塁手だった福良GMは「忘れることはできない日」とかみしめ「今年にかける(チームの)思いは強いんじゃないですか」と現場の総意を代弁した。

チームは昨季、長い低迷を脱してリーグ制覇。だが11月27日、ほっともっと神戸での日本シリーズ第6戦でヤクルトに敗れ、日本一を逃した。27年前の本拠地で同年の頂上決戦で敗れた相手にまたも屈した悔しさは忘れない。「現場が一番思ってることじゃないですか。選手、監督、コーチが一番思ってることで、そこでみんな、なんとかしようというのはあるんじゃないですか」。21年最後の敗戦を糧に日本一をつかむ。