今オフに中日からソフトバンクにFA移籍した又吉克樹投手(31)が20日、福岡・筑後市のタマスタ筑後で自主トレを公開し、1月11日に結婚したと発表した。お相手は6歳年下で、知人を介して知り合った名古屋市内に住む一般女性。練習後に「結婚しました。入籍してきました。それもあって、心機一転、家族を持ったので頑張りたいと思います」と笑顔で報告した。

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人生の伴侶を得て、目指すのは球団新記録だ。自身の人的補償で中日に移籍した岩崎が17年に、加治屋(阪神)が18年に記録した72試合が球団では最多登板。入団から8年間で400試合を投げている鉄腕は「それぐらい投げさせてもらえるのであれば、胸を張ってマウンドに行きたいと思います」と言い切った。

こだわりのランニングでスタミナを培ってきた。外野の両翼を走るポール間走は、本数を重ねるたびにインターバルを短くする。「レスト(休憩)を短くして同じパワーで走れるように。中継ぎはそれだと思う」。この日はポール間を5往復し「多い時はあと2往復。走っている時にいろいろ考えることもできるので、そういう時間を大切にしたい」。タフネス右腕は、練習の虫。球団記録の更新にも期待がかかる。

昨季は結果を求められるプレッシャーと、FA移籍で“10円ハゲ”ができた。愛妻の癒やしで完治するかと思えば「癒やしになればいいですけど…怒られないように頑張ります」と、頭をかいた。「まずはしっかり野球でチームに恩返し。結果的にそれが奥さんへの恩返しにもなるのかなと思う」。新婚パワーで、移籍1年目から球団史を塗り替える。【只松憲】

○…又吉は博多駅から新幹線ではなく、在来線の電車移動でタマスタ筑後に到着した。「新幹線の時間を調べてなくて…。在来線しかなかったということなんです」と苦笑。新幹線では約25分で着くが、1時間かかったため、練習開始も30分遅らせた。最寄りの筑後船小屋駅に到着すると「電車で来た」と、駅の写真付きで自身のツイッターに投稿。「くる時間で今日どういうことをやろうかとか、どういう意識でしようとか考える時間になったので、結果的には良かったかな」と、思わぬ電車旅に笑顔だった。