あの屈辱を糧に、DeNAが“反撃”のシーズンにする。23日、球団公式YouTubeチャンネルで「横浜DeNA ベイスターズ プレイボールミーティング2022」を開催。三浦大輔監督(48)が自ら考案した今季のスローガン「横浜反撃」を発表した。

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「昨年、目の前で胴上げを見て、それと同時に最下位が確定した。あの時から絶対にやり返すという気持ちですし、『横浜一心』で戦ってくれた全員で反撃の1年にする」

監督、ナインの心に刻まれた昨年10月26日のヤクルト戦。本拠地横浜スタジアムで高津監督の胴上げを見つめた。「とても長く感じ、悔しさや怒り、嫉妬などさまざまな感情が交ざった」。その時、沸き起こった「このままで終わってたまるか。やられたらやり返す!」との思いを込めた。

“反撃”に向けたカギは、開幕ダッシュにある。昨季は開幕から6連敗。4月にも10連敗を喫するなど、大きな出遅れがチーム成績にも響いたが、今季はプラスの面が多くそろった。

(1)外国人の早期来日

昨季、開幕時に不在だった外国人選手の存在は追い風となる。すでに来日したロメロ、エスコバー、ソト、オースティンはキャンプ初日から合流予定。契約を更新したピープルズも1軍メンバーに入った。

(2)先発投手の整備

先発陣の軸も、開幕ローテから名を連ねる。昨季は左肩手術の影響で5月下旬に戦列に復帰した今永は万全の調整。左肘のトミー・ジョン手術から9月に復帰した東もシーズン開幕から備える。大貫、浜口らも控え、競争は激しくなる。

「昨シーズンの悔しい経験を忘れず、これをバネにチーム一丸となり、大きくはい上がりたいと思います」。屈辱の最下位から、三浦DeNAの“反撃”が始まる。【久保賢吾】