中日大野雄大投手(33)が26日、ナゴヤ球場での自主練習後に後輩左腕・小笠原の成長ぶりを証言した。沖縄でともに自主トレを行ったメンバー内でのMVPを「小笠原ですね」と明言。その上で「投げる球を見て、今年抜かれるなと思った。でも、ぼくもまだまだ負けてられないし、見守る立場ではない。やる気にさせてくれた」とうれしそうに話した。

1月中旬から田島、小笠原、橋本とともに沖縄で自主トレを行った。同じ先発左腕の成長ぶりには目を見張るものがあったという。昨季、プロ6年目で自己最多8勝をマーク。初めて規定投球回数にも到達した左腕はタイトル奪回などを目指す大野雄にとってライバルとなり得る存在まで成長していることを実感。今年から投手キャプテンに指名された大野雄にとってはチームとしての手応えと同時に自身への刺激にもなるうれしい成果となった。

2月1日から始まる沖縄キャンプでは「(2月の)最後の方の試合に投げるのかなと自分の中で勝手に思っているので、そこに向けて仕上げていく形をとりたい」。チーム内で新型コロナウイルスの感染者が出ている現状については「対策をしっかり取っていいキャンプをしていきたい」と気を引き締めた。