杜(もり)の都のゴジラが、マー君との共演を熱望した。新人合同自主トレのフリー打撃で逆方向へ力強い打球を連発する楽天ドラフト2位安田悠馬捕手(21=愛知大)が、沖縄・金武での1軍春季キャンプへ向け、ブルペンで田中将とバッテリーを組むチャンスに、「受けられるのなら受けてみたい。真っすぐと落ちるスプリットを」と、捕手としての本能を沸き上がらせた。

【関連記事】楽天ニュース一覧

自主トレ前から着々と準備はしてきた。年末にミットを新調。「バリバリ硬めより柔らかめが好き。すぐに柔らかくなってくれたんで」。ブルペンでなじませてきた“相棒”の内側部分には「目で殺す」と刺しゅうを施した。人気漫画「スラムダンク」の劇中での言葉で「キャッチャーで視野広く、目でけん制する感じで、目で殺していこうかなと思って」。ダイヤモンド全体を見渡し、打者や走者に対しマスク越しに目を光らせていく。

昨年の春季キャンプでは、コーチ陣の計らいで複数の捕手が田中将の球を受けた。「受けて初めて分かると思います。1人1人の球筋とか、回転の仕方も違うと思うので」と、ブルペンでもギラつかせていく。