オリックス山本由伸投手(23)が27日、大阪・舞洲の球団施設で契約更改に臨み、2億2000万円増の年俸3億7000万円でサインした。高卒6年目の年俸3億円到達は、10年ダルビッシュ(日本ハム=3億3000万円)、12年田中(楽天=3億円)と並ぶスピード昇給。大幅アップに山本は「しっかり評価していただいた。満足しています」と笑みを見せた。

昨季は18勝5敗、防御率1・39と抜群の成績を残し、シーズン15連勝でフィニッシュするなどでチームを25年ぶりのリーグ優勝に導いた。オフは投手4冠にMVP、沢村賞など受賞、表彰ラッシュで契約更改の日程が取れず、キャンプイン間近のこの日までずれ込んでいた。

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【オリックス山本の年俸推移】

◆17年 16年ドラフト4位。契約金4000万円。1年目の年俸500万円。

◆18年 300万円増の800万円。1年目の17年は球団23年ぶりに高卒新人として白星。

◆19年 3200万円増の4000万円。400%のアップ率は球団史上3位。高卒2年目の18年は54試合で32ホールド。セットアッパーとして早くも台頭。

◆20年 5000万円増の9000万円。4年目の年俸としてはイチロー(8000万円)を超えて球団史上最高。先発で活躍した19年は防御率1・95で初のタイトル獲得。初の日本代表でプレミア12優勝にも貢献した。

◆21年 6000万円増の1億5000万円。高卒投手が5年目で1億円超えは球団初。20年は149奪三振でタイトル獲得。防御率2・20はリーグ2位。(金額は推定)