2月1日から宮崎で春季キャンプ初日を迎える巨人の今村司球団社長が31日、宮崎神宮を参拝した。

例年なら原監督ら首脳陣と1軍メンバーが参拝するが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止でチームは移動の航空機を分散して宮崎入りするため、代表でキャンプの無事と安全を祈願する異例の形となった。

今村球団社長は「新型コロナがいち早く収束することをみんなで努力して、野球という素晴らしいエンターテインメントを楽しめるような世の中になること、これがまず第一。その上で、きちっと選手たちがトレーニングを積み、いいパフォーマンスをし、巨人軍としてはセ・リーグのペナントレースを奪還し、日本一を達成するということをお祈りしてきました」と話した。

30日までに、巨人では選手、コーチ、スタッフで計11人が陽性判定を受けている。

今村社長は「集団生活でやるキャンプなので(陽性者が)1人出ると接触者の洗い出しもしないといけない。今は非常時なので非常時は非常時なりの対策をみんなで打つ。誰が悪いとかじゃないので、みんなでこれをやっつけにいくぞ、耐えていくぞと。皆さんも大変でしょ、今。それぞれが気をつけて、できることをやっていく」と、キャンプ中も可能な限りの対策を講じていく方針。

「あとはどういう事態になっても一緒にやっている人を責めないということですね。本来ならキャンプの時に当然、今日の宮崎神宮でも必勝祈願をしたかったんですけど、極力そういうふうなリスクを避けることしか方法がないので代表していくと。みんなの思いを一身に背負って、みんなの分までお祈りしておくから、ということでやりました。無事にこれからオープン戦、開幕と迎えるために、とにかくできることはやっていこうと。これも単なる目標ではなく義務として、チームに課して一丸となってやっていこうと思います」と決意を示した。