努力のキャプテンが初の全国制覇を掲げる。東京新大学野球連盟の創価大は7日、東京・八王子市内の同大グラウンドで行われているキャンプを公開した。今秋ドラフト候補の遊撃手、門脇誠主将(3年=創価)は今年の抱負を「一番はキャプテンとしてチームを日本一に導きたいです。その延長線上に目標のプロ入りがあると思います」と力を込めた。

昨秋は首位打者、打点王、ベストナインを獲得。1年春からリーグ戦全試合フルイニング出場を果たしているチームの要は、守備には特に自信がある。

「今年は1月の後半からシートノックを毎日やってるんですけど、1回もエラーしていません。キャンプでは全体練習の後に40分間くらいノックを受けることがあるんですけど、その時もノーエラーで終えられた」。

2年秋頃から、近距離で打たれたテニスボールに反応する練習を開始。ハンドリングを鍛える狙いがあり、その効果が今年に入り出てきていると分析した。

強肩も武器だ。昨年7月の紅白戦、投手が足りなくなったことからマウンドに上がり、最速148キロをマークした。「高3の春に投手をやってて、その時はMAX138キロでした。特に何かを意識して練習してきたわけではないんですけど、10キロアップしてました」。投手としてのリーグ戦登板は否定したが、身体能力の高さは光るものがある。

高校時代は身長169センチ体重68キロ。当時は50メートル5・8秒と「体も大きくなくて、足の速いキャラでした」。プロ入りの夢をかなえるため、大学入学後は食事の量を増やし、体重は17キロ増の85キロにまで達した。

この日はシートノックのほか、特打などで汗を流した。堀内尊法監督(53)は「入学したときは体も細かったんですけど、必死に体を作ってプロを目指せるようになりました。本当に努力家です」。昨秋は優勝決定戦で流通経済大に敗れ2位。リベンジを果たし、主将としてチームを初の日本一に導く。