ロッテの高卒投手たちが“儀式”を終えた。12日、石垣島キャンプでドラフト4位の秋山正雲投手(18=二松学舎大付)、育成ドラフト1位の田中楓基投手(18=旭川実)、同3位の永島田輝斗投手(18=立花学園)が、プロ入り後初めてブルペンでの投球練習を行った。

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3人ともほぼ同時にウオーミングアップを終えると、そろって帽子をとり、ブルペン捕手へ向かって「よろしくお願いします」と球数カウントのお願い。それぞれが約20球を、力強く投げ込んだ。

キャンプでは平地での投球を続け、最終日かその目前でブルペンを踏むのが、近年のロッテの高卒投手の通例。一昨年の佐々木朗と横山、昨年の中森もそうだった。

昨夏の甲子園でも登板した左腕の秋山は、投げ始めの早い段階で志茂ブルペン捕手に右打者内角に構えてもらうことを依頼。「おととい平地で投げた時に、抜け球やシュートした球が多かったので、最初に利き腕の反対側に投げることで、ボールを叩く意識を持つためにコースをお願いしました」と意図を説明した。終盤には外角にも投げた。「やっぱり傾斜があるところで投げた方が気持ちがたかぶるというか、気持ちが入る感じがありました」と振り返った。

田中楓はしなるような腕の振りで、永島田は角度のある力強いフォームで、それぞれ初ブルペンを経験。井口監督らも見守る中で、1歩を踏み出した。【金子真仁】