東都大学野球の駒大にスポーツ推薦入試で合格した東海大相模(神奈川)・石川永稀投手(3年)と広島新庄・瀬尾秀太内野手(3年)が17日、オンラインで現況を語った。

2人はすでに練習に参加している。昨春センバツ優勝メンバーで、決勝の明豊戦でも先発を務めた石川は、この日の練習で初めてブルペン入り。大倉孝一監督が見守る中、キャッチャーを立たせ直球を20球投げた。昨年8月に盲腸を手術。10月まで激しい運動ができなかった。大倉監督からは「(体は)大丈夫か?」と心配されたが、捕手から「いい球がきてたよ」と声をかけられ「緊張したんですが、しっかり体の使い方を意識をしながら投げられました」と、安心した表情を見せた。

引退後、下半身の使い方を意識し練習に取り組んできた。「リリースの時に、一塁側に膝が割れてしまっていた。また、体が沈み過ぎていたので修正してきました」。普段のウエートから、浅い位置での動きを多く取り入れ、投球に取り入れた。「だいぶ、修正できている。質のいい直球が投げられるような気がします」と、本格的な投球を心待ちにした。

瀬尾はこの日のノックで、自信のある守備をアピールした。「足も動いていて、調子はよかったです」と安心したが、「先輩たちのプレーは、自分と比べて正確性が違いました」と圧倒された。昨夏、現役が終わってから取り組んできたのは、守備の1歩目の踏み出しの判断。ノックを多く受け、練習を積んできた。「駒大は堅い守備で守り勝つ野球。自分も守備でアピールしていきたい」と意気込んだ。

東海大相模を優勝に導いた右腕と、広島新庄の守りの要。楽しみな新入生の加入で、駒大野球は引き継がれる。【保坂淑子】