ソフトバンク田中正義投手(27)が、開幕ローテーション入りに“王手”をかけた。6年目でオープン戦初先発を務めた中日戦で3回1失点と好投。「調子が良かったので、どんどん真っすぐで押していけました」と充実の笑顔を見せた。

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初回は3番阿部からカットボールで見逃し三振を奪うなど3者凡退。2回は石川昂、A・マルティネスを直球で空振り三振に斬り、3人で仕留めた。3回は2死からの連打に味方失策も絡んで1失点したが、先発投手としてしっかり試合をまとめた。藤本監督は「先発候補として十分いけるんじゃないかな、というくらいの投球」と高評価した。

開幕ローテーションは千賀、石川、東浜、和田の4人が内定済みで残り2枠。田中正は宮崎キャンプで投手MVPに選ばれるなど、好アピールを続け、笠谷らとの争いをリードしている状況だ。次週にはローテーションの大枠を決める可能性が高く、次回登板の“最終テスト”で好投すれば、押し切れるポジションにつけている。

この日は「サプライズ」で送り出された。登板時の登場曲が、大学の先輩でもある石川のものに差し替えられていた。自主トレをともにした千賀らの仕業と思われるが、マウンド上でニヤリと笑い、「ぼくが硬くなるということを見越してのことだと思います」と感謝だ。16年ドラフト1位入団からいよいよブレークの時。背中を押してくれる先輩たちの思いにも応え、初の開幕ローテをしっかりつかみ取る。【山本大地】

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▽ソフトバンク上林(途中出場で2安打)「キャンプで取り組んできたタイミングを考えて打席に入っています。結果として出すことができているし、継続してやっていきたい。とにかく開幕の時にいい状態で臨めるようにやっていきたい」

▽ソフトバンク海野(2回の右前適時打など2安打)「チャンスで1本打つことができて良かった。とにかく1打席1打席に集中して、結果を求めてやっていきたい」

▽ソフトバンク・リチャード(6番一塁で出場し3回に中前打)「打席の感覚としても良かった。結果を出さなければいけない立場ですが、欲を出し過ぎず、自分のスイングをすることを心がけていきたいです」