開幕投手最有力候補のエンジンがかかってきた。楽天則本昂大投手が阪神戦に先発し、4回を2安打1失点にまとめた。前回2月24日の巨人戦では、右足首をひねって3回途中で降板したが不安を一掃。「もう少し詰めていかないといけない部分はあるが、今日は良かったのかな」とうなずいた。

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それでも立ち上がりは「少し慎重になりすぎた」と明かした。1回先頭の近本に右前打を浴びると、2死三塁から佐藤輝に先制の適時打を許した。一転、2回以降は直球を低めに丁寧に集め、最速は151キロをマーク。カーブを多く投げ、緩急でも揺さぶった。2回からの3イニングは29球で無安打に抑えたが「フォークがあまり良くないので、次の課題はその辺かな」と反省も忘れなかった。

開幕戦の25日ロッテ戦はこの日と同じ金曜日。正式に明言はされていないが、中6日で調整し、今季のチーム初陣のマウンドに上がる可能性は高い。「誰が投げても、僕がどこで投げても、先発ピッチャーとしてやることは変わらない。1試合目をチーム全員でうまくやっていけたらいいかなと思う」。前回優勝した13年はルーキーだった。あれから9年。エースとして、着実に状態を上げていく。【湯本勝大】