開幕ローテーション入りを決めた! 広島玉村昇悟投手(20)が阪神とのオープン戦(甲子園)に先発。阪神打線を散発2安打で、4回無失点に封じた。佐々岡真司監督(54)は左腕の快投に、開幕ローテーション入りを示唆。開幕2カード目の同戦(マツダスタジアム)3戦目に先発することが濃厚だ。

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3年目の玉村は自身初の開幕ローテーション入りへ懸命に腕を振った。覚悟は厳しい内角攻めに表れた。初回1死三塁で昨季22発のマルテを迎えた。カウント1-2から内角低めに144キロ直球。惜しくもボールだったがきわどいコースだった。2-2とし、同じコースにスライダーをもう1球続けた。「(内角を)見せておかないと、踏み込んで来られる」。最後は外角に131キロチェンジアップで二飛に料理。「コーナー、コースに投げ切るというのを(登板)前から決めていたのでそこはできてよかったかなと思う」。ベース板を左右に広く使い、好打者たちを仕留めた。

開幕ローテーションの空きは、残り2枠だった。開幕投手内定の大瀬良のほか、九里、森下、床田はすでに当確。この日の4回無失点の好投で、佐々岡監督は「(先発)5、6番目がいなかった中で前進はした。6番手を2人(小林、遠藤)で争わせる」と玉村の開幕ローテ入りを示唆した。

母校の後輩たちを勇気づける投球でもあった。丹生(にゅう)は18日開幕のセンバツに21世紀枠で甲子園に初出場する。「今度ここ(甲子園)で試合をするのでいい投球、いい試合をしてほしいですね」。左腕は聖地初出場を記念し、選手に約1万円のジャージーを30着ほど贈った。「部員の方たちに気に入ってもらえたらいいと思う」。1人のOBとして、太っ腹なプレゼント。聖地での躍動を願った。

玉村は3年目で自身初の開幕ローテーション入りをつかんだ。順調にいけば、左腕は開幕2カード目の阪神戦(マツダスタジアム)3戦目の登板が濃厚。「やっと今日アピールできた。これからまたやるべきことをしっかりやりたい」。シーズンでも再び猛虎打線を手玉に取る。【前山慎治】

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◆広島開幕ローテーション予想

3月25日DeNA戦(横浜)大瀬良

3月26日DeNA戦(横浜)森下

3月27日DeNA戦(横浜)遠藤or小林

3月29日阪神戦(マツダスタジアム)九里

3月30日阪神戦(マツダスタジアム)床田

3月31日阪神戦(マツダスタジアム)玉村