楽天則本昂大投手（31）が2年ぶり7度目の開幕投手に指名された。10日、静岡・草薙球場での練習後に、石井GM兼監督が「今年は則本。しっかりとチームの1歩目を踏み出してほしい」と発表した。25日ロッテ戦（楽天生命パーク）で先発する。

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昨季チームトップの11勝を挙げた右腕に託した。「チームが勝ってほしいとき、負けちゃいけない時に立ちはだかってくれる投手として、シーズン通しての願いを込めて任せる」と信頼を寄せる。7度目は岩隈久志の6度を抜いて球団単独最多となる。

過去の開幕戦6試合で則本に白星が付いたのは3度、黒星は2度だった。キャンプ中に通達されたという則本は「チームとして初戦を取りたいのは変わらない。ファンの皆さんの前で勝利を届けられるようにやりたい」。今年は本拠地開催で、観客の入場制限も解除される方向。仙台の熱い拍手を力に変える。

11日には東日本大震災から11年がたつ。先発するDeNA戦とのオープン戦を前に「僕たちは東北を背負ってプレーしている。常に心に刻んで、ファンのためにっていう気持ちを持って明日1日は過ごしたいなと思います」。“本番”前の実戦登板はあと2試合。課題と不安をすべてつぶして、腕をぶす。【鎌田良美】

▽楽天石井GM兼監督（東日本大震災から11年）「あの大きな揺れは今でも忘れられません。そして楽天初の日本一から8シーズンがたちました。今年の目標は東北の皆さんに9年ぶりにあの光景をお見せすること、ともに喜びを分かち合うことです。ともに東北を熱くし、前へ進みましょう。がんばろう、東北」