もはや定位置だ! オリックスがオープン戦で首位浮上した。ご機嫌? の中嶋聡監督(52)の口から陽動作戦も飛び出した。リーグ連覇のかかるシーズン開幕に向け、チームの仕上がりは順調だ。

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この日の先発宮城が5回途中までに7安打を浴びながら1失点にまとめた。指揮官は「(宮城は)まだまだ修正する部分がある感じですね」と20歳左腕に状態向上を注文。報道陣が「シーズン開幕までに…」と振ると、「そうですね。“開幕ピッチャー”としては…。え? なんて言いました? 今?」と不敵な笑みを浮かべた。3月25日西武戦(ベルーナドーム)の開幕投手は2年連続の大役となるエース山本が大本命だが、宮城の存在をちらつかせた。

今季も「ナカジマジック」は健在だ。昨季の日本シリーズでは、自軍だけ「予告先発」を実施。初戦を「山本」と堂々予告し、第4戦後には煙幕を張った。指揮官は「山!」とだけ言って、立ち去った経緯がある。さらに、第6戦に向けては「山本由伸で行きます!」と、またも堂々の宣言。それだけに、今季の開幕投手を現時点で明かさないことは意味深だ。

宮城はこの日の投球に「あんまり良くなかった。(収穫は)球数が前回よりも増えたところだけ」と反省。中嶋監督は試合終了直前、一塁側ベンチで宮城の真横に座って“内緒のミーティング”を行った。目を細めて「(高卒)3年目の投手に対して、すごくレベルの高い話。そこを目指す投手ではあるので、修正してほしい」とさらに幻惑。現時点で9球団が開幕投手を公表しているが、パ・リーグ王者はいかに?【真柴健】