中日ドラフト1位のブライト健太外野手(22=上武大)が、1軍オープン戦初合流で輝きを放った。1番中堅で先発し、5打席立って四球で2出塁。3回にはプロ初盗塁も決めた。ヒットは出なかったが、立浪和義監督(52)は「打席でのタイミングはすごくよくなっている。(1軍に)もう少し残す予定です」とテスト継続を明言。15日からの本拠地巨人2連戦で大逆転の開幕1軍入りを狙う。

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2軍の教育リーグで4割を超える打率を残してチャンスをつかんだルーキーが、初の1軍ゲームで合格点を手にした。初回の第1打席は山崎颯の変化球に見送り三振。2打席目にストレートの四球で歩くと、2番岡林の3球目に二盗を決めた。「最初は緊張感がありました。その中で楽しめるようにと思いました」と懸命のデビュー戦を振り返った。

沖縄・北谷キャンプでは左手首の違和感などもあり、最終クールで2軍に降格したが、教育リーグで逆襲を開始。8日のソフトバンク戦で本塁打を放つなど、急上昇中だ。指揮官は9回の二盗失敗も初球にスタートを切ったことを「非常に評価できる。すごく楽しみ」と絶賛。「スローイングもよくなっている。(2軍降格から)20日弱でずいぶん成長した」と走攻守に渡る変身に目を見張った。

一度は遠のいた開幕1軍へ、ラストチャレンジの機会を手にした。背番号42は「結果は出せませんでしたが、スタメンで使っていただけたので、次は結果を残せるように頑張りたい」と気合十分。ドラフト1位の熱い挑戦が続く。【安藤宏樹】