高卒3年目の中日岡林勇希外野手(20)が3安打固め打ちで開幕「1番右翼」を当確させた。初回は巨人山口の初球143キロ直球を中前にきれいにはじき返し、2死から木下の先制満塁弾を演出。2回は山口のフォークを、4回1死二塁では3番手高木の107キロカーブにタイミングを合わせて適時打とした。

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3本ともきれいに中前へ打ち返し、オープン戦15安打は12球団2位で、打率3割3分3厘も同3位まで浮上した。売り出し中の切り込み隊長が躍動している。

チームは8日オリックス戦から4連敗した際、計2得点と低調で、立浪監督は「ファーストストライクから打ちに行く姿勢を見せること」をミーティングから徹底してきた。三重・菰野高時代まで投打二刀流の岡林は「元投手だったので、初回は不安が多い」と首脳陣の指示を理解し、率先した。

ほぼ開幕オーダーと予想される布陣で、新リードオフマンがけん引。前日14日に「今年の中日は手ごわいな、と思われるようなところを見せないと」と意欲を燃やしていた立浪監督は、巨人との開幕前哨戦に快勝しニヤリとした。「(岡林は)固め打ちできるタイプ。1番が出ると活気が出る」。そして岡林の開幕1番を問われると、「もちろんその予定で」と再び表情を緩めて即答した。【伊東大介】