阪神佐藤輝明内野手(23)が、2試合連発となるオープン戦2号3ランを放った。初回に4点を先制し、2回も2つの四球で1死一、二塁。制球に苦しむ右腕松本の初球を逃さなかった。

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低めの148キロ直球を振り抜くと、打球は中堅左のホームランテラス席に飛び込んだ。

「しっかりと初球からスイングをしにいけましたし、それが良い結果となって良かったです」。1号を放った前日15日に「そんな簡単にできないですよ、本番に取ってます」と語っていた通り、ベンチ前での恒例の「Zポーズ」は封印。両手を挙げて、外野席に向かって喜びを表現した。

試合前には糸井を交え、ソフトバンク柳田にあいさつ。尊敬する先輩との談笑で刺激が入った。今オフには、過去に自主トレをともにした糸井、柳田、オリックス吉田正で形成される球界の「超人軍団」に加入。その中でも最年少23歳が、軍団の名に恥じないパワーを発揮した。

3月に入り甲子園で8戦ノーアーチだったが、福岡に乗り込んで2戦2発。矢野監督が「甲子園じゃなかったら、もう3本も4本もホームランになってる可能性はあった」と語っていた言葉もうなずける好調ぶりだ。【中野椋】